子どもの算数アプリの選び方:チェックリストと、やめどきのサイン

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結論から言うと:算数アプリは、本を選ぶように選んでください。大事なのは、その内容を本当に教えてくれるか、そして終わったときに子どもが落ち着いているか。それ以外は、見た目の違いにすぎません。以下に、どのアプリでも数分で確かめられるチェックリストと、閉じたほうがいいサインをまとめました。最初にお伝えしておくと、私たちも算数アプリをつくっています。このチェックリストで、私たちのアプリも判断してください。
私たちは小さなスタジオです。自分たちのアプリの手書き認識をつくる中で、たくさんの子ども向けアプリを入れては、そっと消してきました。ここに書くことの多くは、宣伝文句ではなく、実際に子どもの隣に座って見てきたことにもとづいています。どれも、私たちのアプリを使わなくても役に立ちます。
算数アプリで、本当に大事なこと
よいサインの多くは、最初の数分、ときには子どもに渡す前に確かめられます。アプリを開いて、あちこちさわって、次の点を見てみてください。
- 遊ばせるだけでなく、教えてくれる。1回遊んだあと、同じことを紙の上でもできるでしょうか。よいアプリは、タップするたびに音や紙吹雪でほめるのではなく、数える、数字の形、まとまりで見るといった本物の力を育てます。遊びが悪いわけではありませんが、遊びは遊びとして見ておきます。
- 落ち着いていて、終わりがある。1回の遊びには、はっきりした終わりがあるべきです。「おしまい、よくできたね、また明日」は、子どもが自然にやめるきっかけのない、終わりのない流れより健康的です。
- 広告がない。これは絶対です。子ども向けアプリに広告があるということは、保護者が選んでいない、目にしてもいないものを、お子さまが見ているということです。いちばん手早い見分け方です。
- 課金をせがまない。購入があるなら、遊びの途中でポップアップして5歳の子をさえぎるのではなく、ペアレンタルゲート(保護者しか通れない確認)の向こうに静かにあるべきです。iPhoneやiPadなら、ファミリー共有の「承認と購入のリクエスト」も使えます。
- プライバシーを大切にしている。App Storeの「Appのプライバシー」、Google Playの「データセーフティ」の欄を見てください。小さな子にとっていちばんよい答えは、「データの収集なし」か、それに近いものです。識別子や位置情報を集めるアプリには注意が必要です。
- 年齢に合ったむずかしさ。お子さまのいまの力の近くから始まり、少しずつ上がっていくこと。むずかしすぎると「算数ができない」と思いこみ、かんたんすぎるとただのタップ作業です。
- オフラインで動く。飛行機や車の中で便利なだけでなく、お子さまのことをいつもサーバーに送るつくりではない、という静かなしるしでもあります。
- 連絡に人が答えてくれる。買う前に、質問のメールを送ってみてください。実際の人から返事が来ればよいサイン。返事がない、あるいは明らかな自動応答なら、少しだけ割り引いて考えます。


どこを見ればわかる?確かめるポイントの早見表
| 確かめること | どこを見る? | 合格の目安 |
|---|---|---|
| 広告 | Google Playの「広告を含む」の表示。App Storeには広告の表示欄がないので、実際に遊んで確かめる | 広告が一度も出てこない |
| 課金 | ストアの「App内課金」の表示と、購入画面の前の確認 | ペアレンタルゲートの向こうにある |
| データ | App Storeの「Appのプライバシー」、Google Playの「データセーフティ」 | 「データの収集なし」か、それに近い |
| 終わり方 | 1回分を最後まで遊んでみる | はっきりした終わりがある |
| オフライン | 機内モードにして開いてみる | そのまま遊べる |
| つくり手 | 開発者名と、サポートの連絡先 | 人から返事が来る |
見かけたら閉じたいサイン
大人向けのゲームやギャンブルから借りてきた仕組みの中には、6歳向けのアプリにあるべきではないものがあります。どれかひとつでも見つけたら、アプリを閉じて別のものを探す理由になります。
- 子ども向けアプリの中の広告。特に動画広告や、閉じにくい広告。
- にせのカウントダウンや「残り4分59秒で終了」のようなあおり。本当の学びに締め切りはなく、子どもに向けてつくられたあせりは、ダークパターンです。
- ガチャやルーレットのように、お金を払うと何が出るかわからないごほうびがもらえる仕組み。子ども向けの見た目をした、ギャンブルの一種です。
- 評価やレビューをしつこく求めるポップアップ。特に課題の途中で出てきて、小さな子が意味もわからずタップしてしまうもの。
- 過剰なデータ収集。数を数えるゲームに必要のない、連絡先や正確な位置情報、広告用の識別子を求めるもの。
- つくり手が見えない。だれがつくったのかわからない、人に連絡がとれない。それ自体が、ひとつのサインです。
そもそも、算数アプリは子どもにいいの?
少しずつ、いろいろな経験のひとつとしてなら、いいものになりえます。アプリは、根気よくくり返すことと、すぐに、責めずに返ってくるフィードバックが得意で、それは数字を読む力や、はじめての計算の練習に本当に役立ちます。でも、本物の階段を数えること、食卓にお箸を並べること、ぶどうを分けること、数について声に出して話すことのかわりにはなりません。アプリは、たくさんある道具のうちのひとつにすぎません。画面を使わないアイデアは、家でできる数あそびにまとめています。

スクリーンタイムは、どのくらいが目安?
すべての家庭に当てはまるひとつの数字はなく、子どもや家庭によって違います。日本では、日本小児科医会が「子どもとメディア」についての提言(2004年)で、2歳までのテレビ・ビデオの視聴は控えること、すべてのメディアにふれる時間の合計を1日2時間までにすること、テレビゲームは1日30分までを目安にすることを呼びかけてきました。こども家庭庁も、使わせ方、安全のための設定、家庭でのルールづくりのヒントをまとめた保護者向けのリーフレットを公開しています。
日本小児科医会の提言は、時間の数字だけでなく、食事中は画面を消すこと、子ども部屋に画面を置かないこと、家庭でメディアのルールをつくることも大切にしています。こども家庭庁のリーフレットも、家庭でのルールづくりをすすめています。そこに加えて私たちが大切だと思うのは、小さな子とはいっしょに見たり遊んだりすることです。算数アプリなら、長く続けるより、毎日短く、すっきり終わるほうがうまくいきやすく、落ち着いた終わりのあるアプリなら、その約束はずっと守りやすくなります。知育アプリの時間をどう考えるかは、知育アプリとスクリーンタイムでもくわしく書いています。
結局、どれを選べばいい?
気になるアプリを上のチェックリストに通して、ストアの説明文ではなく、自分の目で見たものを信じてください。2つとも合格なら、お子さまが楽しんでいるほうを。お子さまが実際に開くアプリのほうが、「もっといい」のに開かれないアプリより役に立ちます。そして、途中で考えを変えてもかまいません。アプリが課金をせがみ始めたり、広告を出したり、終わったあとにお子さまが興奮しすぎていたりしたら、その時点で削除してください。
私たちの立場も、はっきり書いておきます。私たちは99 Math Animalsをつくっているので、中立ではありません。このチェックリストにそのまま合格するようにつくりました。広告なし、第三者のトラッカーなし、購入はペアレンタルゲートの向こう、そしてメールには本物の人間(私たちのだれか)が返事をします。やらないことも含めた考え方は、私たちについてのページで読めます。たとえほかのアプリを選ぶことになっても、このチェックリストでよい選択をしていただけるなら、私たちはそれでうれしいのです。
保護者の方からよくある質問
子どもの学習アプリを選ぶときのポイントは?
本物の力を教えてくれること(タップするたびにほめるだけではない)、終わりがあること、広告がないこと、課金をせがまないこと、集めるデータが少ないかゼロであること、そして連絡のとれるつくり手がいることです。これらに合格したら、テーマやキャラクターはお子さまの好みで選んでかまいません。
算数アプリは、本当に効果がありますか?
少しずつ、いろいろな経験のひとつとして使うなら役に立ちます。アプリは根気よくくり返すことと、すぐに返ってくるフィードバックが得意で、数字を読む力やはじめての計算に向いています。本物の物を数えたり、料理をしたり、数について話したりすることのかわりにはなりません。
算数アプリは、1日何分までならいいですか?
ひとつの正解はありません。日本小児科医会は、メディア全体で1日2時間まで、テレビゲームは30分までを目安として示しています。算数アプリなら、長い時間より毎日短く、はっきり終わるほうがうまくいきやすく、隣でいっしょに見ることも大切です。
無料のアプリでも大丈夫ですか?
無料かどうかより、どうやって成り立っているかを見てください。無料アプリの多くは、広告か、アプリ内課金か、データで収益を得ています。子ども向けなら、広告がなく、課金はペアレンタルゲートの向こうにあり、データの収集がないかごく少ないものを選ぶと安心です。



