数字が読めるようになるのは何歳?

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多くの子は3歳ごろにいくつかの数字の名前が言えるようになり、4〜5歳で0〜9のほとんどがわかり、5〜6歳には似た形の数字も含めて、すべてを見分けられるようになります。
結論から言うと:書かれた数字を見て「これは7」とわかることは、数を声に出して唱えることとも、手で数字を書くこととも別の力です。時期はふつうその中間で、唱えるより遅く、書けるようになるより早く訪れます。6と9、1と7などを取りちがえるのはとてもよくあることで、多くは自然に落ち着きます。
私たちは、99 Math Animalsで子どもが指で書いた数字を読みとる仕組みを、自分たちでつくりました。そのため、子どもがどの数字を取りちがえやすいか、いつ数字の読みがすっと入るのかを、かなり間近で見ています。ここでは、目安の年齢、まちがえやすい数字のペア、そして毎日の暮らしの中で本当に役立つ手助けをまとめます。
「数字が読める」とは、何ができること?
思っているより範囲はせまく、書かれた数字を見てその名前がわかること、または名前を聞いて正しい数字を指させることです。つまり、記号とことばを結びつける力です。
数字の意味、つまり「5」が5つの物をあらわすとわかることは別の力ですし(100まで数えられるのは何歳?で詳しく扱っています)、数字が書けることもまた別の力です(数字の書き方の教え方)。5つの物を数えたり、それらしい5を書いたりできるずっと前から、「5」を正しく読める子はめずらしくありません。
日本語には、もうひとつ「読み方」の山があります。4は「よん」と「し」、7は「なな」と「しち」、9は「きゅう」と「く」。数字の形はわかっていても、どちらの読みで答えるかで迷うことがあります。どちらで読んでも、形と数が結びついていれば読めていると考えて大丈夫です。さらに日本には「一、二、三」の漢数字もあり、カレンダーや絵本、お店の看板で目にします。漢数字は小学1年生の国語で漢字として習うので、入学前に読めなくてもまったく問題ありません。
読む・数える・書く:だいたいの順番
この3つ(唱えることを入れると4つ)は、重なりながらも別々の時期に育ちます。
| 力 | どんなことか | おおよその時期 |
|---|---|---|
| 数を唱える | 数のことばを、唱え歌のように順番に言う | いちばん早く、2〜3歳ごろから |
| 数字を読む | 書かれた数字の名前を言う、名前を聞いて指さす | そのあと。0〜9のほとんどが4〜5歳(年中〜年長)ごろ |
| 物を数える | ひとつずつさわって、正しい合計にたどり着く | 読む力と並行して育つ。少し遅れることも多い |
| 数字を書く | 読める形の数字を手で書く | たいてい最後。4〜6歳でほとんどの数字が読める形に。書き順は小1のはじめに習う |
最初に読めるようになる数字、まちがえやすい数字は?
最初にわかるようになるのは、よく目にする小さな数字、1・2・3と、その子の暮らしの中に出てくる数字です。自分の年齢、マンションの部屋番号、いつも乗るバスの番号、エレベーターの階数ボタン。いくつかの数字は形が似ているせいで本当に取りちがえやすく、その傾向は、私たちが集めてきた手書きの数字にもはっきり出ています。

- 6と9は、上下を逆さにするともう一方になる形です。見分けにくいのは覚えまちがいではなく、目で見分けること自体がむずかしい組み合わせだからです。
- 1と7は、とくに手書きでまちがえやすいペアです。7の横棒が短かったり、1の上に小さなはねがついたりすると、ぱっと見では区別がつきにくくなります。
- 2と5、3と8はそれほど多くありませんが、ときどき見られます。こちらは、カーブの形が似ていることが理由です。
どれも心配のサインではありません。似た形の記号をいくつも覚えていく途中の、ごく普通の段階で、目にする回数が増えるうちに落ち着いていきます。

数字が読めるようになるための手助け
- 暮らしの中の数字を指さす。カレンダー、時計の文字盤、エレベーターのボタン、駅の「〇番線」、スーパーの値札、絵本のページ番号。日本の街は数字であふれています。
- 指さすたびに、声に出して名前を言う。「これは何?」とテストするのではなく、名前を言うことそのものが目的です。
- まちがえやすいペアには、決まったひとことを。6と9なら「9はまるが上、6はまるが下」のように、いつも同じ言い方を添えると手がかりになります。
- 数字の表を、よく目にする場所に。お風呂の数字ポスターや冷蔵庫に貼った表は、勉強というより、いつでも確かめられる見本として役に立ちます。
- 読むのが先、書くのはそのあと。数字の名前を安定して言えるようになった子は、書き始めるのにちょうどよい位置にいます。
「どれ?」と「これは何?」は、むずかしさがちがう
数字の読みを確かめたいときに知っておくと便利なのが、2つの聞き方のちがいです。「7はどれ?」と聞いて指さしてもらうのは、名前を聞いて形を選ぶこと。「これは何?」と聞いて名前を言ってもらうのは、形を見て名前を思い出すこと。ことばの育ちと同じで、たいていは指さすほうが先にできるようになります。「これは何?」に答えられなくても、「どれ?」には答えられるなら、数字はもうちゃんと頭の中に入り始めています。
もうひとつ確かめておきたいのが、数字と量のつながりです。数字カードを1枚見せて「この数だけ、ミニカーを持ってきて」とたのんでみてください。数字を読むこと、その数だけ数えること、そこで止まること。3つの力がいっぺんに使われるので、読めるけれど量とはまだつながっていない、という段階もよく見えます。どちらの段階でも、テストではなく遊びとして楽しめれば十分です。

読める数字を、ゆっくり広げていくには
一度に0〜9の全部を目指すより、まずは1〜5、慣れたら6〜9、最後に0、のように少しずつ広げるのがおすすめです。0は「ゼロ」とも「れい」とも読み、「何もない」をあらわす特別な数字なので、ほかの数字とは少し分けて考えてかまいません。カレンダーなら、今日の日付や自分の誕生日、家族の誕生日から。もう読める数字が混ざっている場面で新しい数字に出会うと、知っている数字が手がかりになって、ぐっと覚えやすくなります。
6と9、1と7の取りちがえは、ディスレクシアのサイン?
それだけでは、サインとはいえません。鏡文字の数字の記事で取り上げた誤解と、よく似た話です。形の似た数字を取りちがえるのは、文字を左右逆に書くのと同じく、記号を覚えはじめたころの普通のできごとで、それだけで読み書きの困難(ディスレクシア)や学習障害(LD)の証拠になるわけではありません。
どんなときに相談したらいい?
この時期に相談が必要になることは、ほとんどありません。6〜7歳をかなり過ぎても数字の取りちがえが頻繁で広い範囲に及び、ひらがなの読みがなかなか入らない、形を覚えるのが全般に苦手など、ほかのつまずきも重なっている場合は、担任の先生やかかりつけの小児科医に落ち着いて相談してみてください。同じ年の子どもたちをたくさん見ている担任の先生は、目の前の様子がよくある範囲なのかどうかを、いちばん早く教えてくれる人です。必要に応じて、学校の特別支援教育コーディネーターなどにつないでもらえることもあります。また、まれに形の見分けにくさの背景に見え方そのものの問題がかくれていることもあるので、目を細める、近づいて見るといった様子が気になるときは、眼科で相談してみてください。
保護者の方からよくある質問
0〜9の数字がすべて読めるのは何歳ごろですか?
多くの子は4〜5歳(年中〜年長)ごろに0〜9のほとんどが読めるようになり、まちがえやすい数字も含めて安定するのは6歳ごろです。幅は大きく、3歳でいくつか読めるだけでもまったく普通です。
6と9をいつもまちがえるのはなぜ?
6と9は上下を逆さにした形なので、目で見分けること自体がむずかしいからです。もっともよくある取りちがえのひとつで、ほかの問題のサインではありません。
年中なのに、まだ数字があまり読めません。大丈夫?
たいていは大丈夫です。0〜9のほとんどが読めるようになるのは4〜5歳ごろで、幅も大きいものです。暮らしの中の数字を指さして名前を言う機会を増やせば十分で、取りちがえが小学校に入ってからも広く長く続く場合に、先生に相談すればよいでしょう。
漢数字も入学前に読めたほうがいい?
読めなくて大丈夫です。一から十などの漢数字は、小学1年生の国語で漢字として習います。入学前は、1、2、3…の数字に暮らしの中で親しんでいれば十分です。



